食の「安全」という表現とともに、食の「安心」という言葉も用いられている。「安全」と「安心」の違いが学術的に明確に定義されているわけではないが、およそ以下のように言える、ともされる。
安全:具体的な危険が物理的に排除されている状態
安心:心配・不安がない主体的・主観的な心の状態
このように定義されると、自然科学系の人間などは、つい「安心」を軽視してしまう傾向があるが、そのような態度・判断は間違っている。「安心」は重要な問題なのである。
安心の問題が重要視されるのは、個々の人々は社会サービスに依存して暮らさざるをえない状態にあり、状態を自分でコントロールすることができず、全体状況を知ることも困難なためである。一連の不祥事によって、不安が発生している。人々の安心を得るためには、システムが安全でなければならないことは言うまでもないが、それだけでは十分ではなく、関係者からシステムが安全である、との信頼が得られていなければならない。「安心」とは安全についての信頼感である。
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安全と安心の関係については、ISOにおける定義・考え方が参考になる。 ISO8402(1984)においては「品質保証」の定義は以下のように与えられた。